Excelでリサーチ管理表を作る方法|集めた情報とURLを一覧化して探し直しゼロに

「さっき見たあの数字、どのサイトに載ってたんだっけ」。リサーチの途中で、いちど集めたはずの情報をもう一度探しに戻る。開いていたタブは閉じてしまったし、ブックマークに放り込んだページは山に埋もれて出てこない。気づけば、また同じ検索ワードを打ち込んでいます。

私も昔は、情報は「集めさえすれば残る」と思っていました。良さそうな記事をどんどん開いて、コピーして、なんとなく満足する。ところが集めた先がバラバラだと、いざ使うときに一件も見つからない。結局ゼロから調べ直しで、集めた時間がまるまる無駄になっていたんです。

集めた情報は、置き場所を決めないと「存在しない」のと同じです。

情報収集が遅い本当の原因が「集めっぱなし」にあるという話は、情報収集の時間を半分に|リサーチが速い人がやっている効率化の基本で詳しく解説しています。この記事ではその続きとして、集めた情報の「置き場所」をExcelで作る方法を紹介します。最後に、表を三日坊主にしないためのいちばん大事なコツも置いておきますね!

目次

集めた情報は「リサーチ管理表」に一本化する

やることはシンプルで、Excelに1枚の表を作り、調べた情報のURL・要点・出典を全部そこに集約するだけです。名前をつけるなら「リサーチ管理表」。競合サービスの比較でも、行きたいお店の下調べでも、集めた先がこの1枚に決まっているだけで、探し直しがほとんど消えます。

「それってブックマークでよくない?」と思うかもしれません。私も最初はそう思っていました。でも、ブックマークは並べ替えもできないし、要点のメモも残せない。100件たまった瞬間、探すのを諦めることになります。Excelなら、フィルターで絞れて、検索で一発で出て、日付順にも信頼度順にも並べ替えられる。この「後から探せる・比べられる」が決定的な差なんです。

たとえば私が新しいツールを比較するとき、以前はタブを10個くらい開いて、読んでいるうちにどれが良かったのか分からなくなっていました。今はリサーチ管理表に「ツール名・料金・気になった点・URL」を1行ずつ足していくだけ。全部を1画面で見比べられるので、最後に料金の列で並べ替えれば、候補が数分で3つに絞れます。集める作業と、選ぶ作業が、表の上ではっきり分かれるんです。

ブックマークは「集める」ための道具、Excelは「見返す」ための道具です。

ちなみに、同じ考え方はGoogleスプレッドシートやNotionといったアプリでもそのまま使えます。スマホでもサッと開きたいならこの2つが便利です。ただ、集計や並べ替えのキビキビ感はやっぱりExcelが一枚上手なので、この記事ではExcelを軸に作っていきますね。

リサーチ管理表の作り方(そのまま使える列の設計)

難しい関数は使いません。効率オタク的に「1行を3秒で足せる」ことだけを目指して、手順を5つに分けて作ります。

STEP1 まず列(見出し)を決める

いきなり凝った表を作ろうとすると続きません。最低限、次の6列があれば十分です。

  • 日付(いつ調べたか)
  • テーマ(何のための情報か)
  • URL(出どころのリンク)
  • 要点(自分の言葉で3行まで)
  • 出典・信頼度(公式か個人ブログか、など)
  • ステータス(未読・読んだ・使う)

ポイントは「要点」を自分の言葉で短く書くこと。ここを埋めておくと、あとで開き直さなくても中身を思い出せます。丸ごとコピペで貼るより、3行に削るほうが後の自分がラクになります。

STEP2 表を「テーブル」に変える

見出しを含めて範囲を選び、Ctrl+T(テーブルに変換)を押します。これだけで、色付き・フィルターボタン付きの表に一発で化けます。うれしいのは、下に1行足すだけで書式が自動で続いてくれること。毎回セルを塗る手間がなくなるので、入力のハードルがぐっと下がります。

表は「きれいに作る」ことより、「1行を迷わず足せる」ことが正義です。

STEP3 URLをクリックで開けるようにする

URLはただ貼るだけでも、Enterを押せば自動でリンクになります。もし自動リンクが効かないときは、セルを選んでCtrl+Kを押せば手動でリンクを設定できます。「別の言葉をクリックで開きたい」なら、HYPERLINK関数が便利です。たとえば =HYPERLINK(D2,"開く") と書けば、D2のURLに「開く」の文字からジャンプできます。表がURLの文字列で埋まらず、見た目もスッキリします。

STEP4 後から一瞬で探せるようにする

ここが管理表のいちばんおいしいところです。フィルターボタンで「テーマ=競合調査」だけに絞る、Ctrl+Fで気になる単語を検索する、信頼度の列で並べ替えて公式情報を上に持ってくる。集めた情報が100件あっても、目当ての1件に数秒でたどり着けます。もう「どこで見たっけ」で30分を溶かすことはありません。

この「絞る・探す・並べ替える」は、ためた情報が増えるほど効いてきます。逆に言うと、ブックマークやメモアプリが苦しくなるのは件数が増えたときで、まさにそこがExcelの得意分野です。最初は少し面倒に感じても、50件を超えたあたりから「表にしておいてよかった」と実感できるはずですよ。

同じ情報を二度集めてしまう人は、URLの列に条件付き書式の「重複する値」を設定しておくと、ダブった瞬間に色がついて気づけます。地味ですが、調べ直しの二度手間を防ぐ効きめは大きいです。

STEP5 入力を止めない「プルダウン」をつける

ステータスの列は、毎回手で打つと面倒で続きません。データの入力規則で「未読/読んだ/使う」のプルダウンにしておくと、クリックだけで入力できます。入力の摩擦が減ると、表を開くのが億劫でなくなる。続けるための小さな仕込みです。

Excel管理の弱点と、それでも表がいちばんいい理由

正直に書くと、Excel管理にも弱点はあります。ネット上でも「Excelは共有や同期に弱い」「結局だんだん開かなくなる」という声はよく見かけます。たしかにスマホで開くのはひと手間ですし、ファイルを開かないと見返せないのは事実です。

ただ、これは仕組みでかなり解決できます。ファイルはOneDriveなどのクラウドに置いてスマホからも見られるようにする。タスクバーやよく使うフォルダにピン留めして、開くまでの距離を短くする。この2つをやるだけで「開かなくなる問題」はほとんど起きなくなりました。どうしてもスマホ中心という人は、STEP1の列のままGoogleスプレッドシートやNotionに置き換えてもOKです。

もうひとつ、意外と効くのが「見返す日を決めておく」ことです。私は週の終わりに5分だけ表を開いて、ステータスが「使う」になっている行だけを拾い読みするようにしています。たったこれだけで、せっかく集めた情報が奥にしまい込まれて忘れられる、という事態を防げます。結局のところ、道具そのものより、この小さな習慣のほうが効果は大きいのかもしれません。

表が続かないのは意志の弱さではなく、開くまでが遠いだけです。

まとめ

情報収集は「集める・保存する・見返す」の3工程で、多くの人は最初の「集める」で止まっています。今日作ったリサーチ管理表は、そのうちの「保存する」と「見返す」をExcel1枚に集約する仕組みです。URL・要点・出典を1行足すだけで、あとからフィルターと検索で一瞬で引き出せる。冒頭の「あの情報どこだっけ」で30分を溶かす、あの徒労とはこれでお別れです。

まずは今日調べたことを、7列の表に1件だけ入れてみてください。その1行が、来週のあなたの調べ直しをまるごと省いてくれます。

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りょう
この記事を書いた人
りょう

元SE・現ITコンサルタント。根っからのガジェット好きで、日常のあらゆる場面に「もっと効率よく」を求めるのがクセ。仕事の時短ワザから、買ってよかった道具まで、毎日をラクにするヒントを発信しています。

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