情報収集の時間を半分に|リサーチが速い人がやっている効率化の基本

「あの情報、どこで見たんだっけ」。調べ物をしている途中で、さっき開いていたはずのページをもう一度探し直す。気づけば30分、ただ検索し直すだけで溶けていく。情報収集って、地味にいちばん時間を食う作業ですよね。

仕事でもプライベートでも、何かを調べる時間って積み重なると相当なものです。競合サービスの比較、行きたいお店の下調べ、気になったニュースの背景。ひとつひとつは数分でも、探し直しや二度手間が入ると、あっという間に時間が持っていかれます。

私も昔は、リサーチが遅いのは自分の検索が下手だからだと思ってました。検索のコツをいくら覚えても、なぜか調べ物は速くならない。おかしいなと。原因は、もっと手前にあったんです。

情報収集が遅いのは、検索が下手だからじゃありません。

この記事では、情報収集とリサーチを効率化する「基本の考え方」を先に整理します。そのうえで、Windows・Mac/iPhone・Excelやアプリ・ガジェットの4方向から、具体的なやり方を1本ずつ関連記事で紹介しています。最後には、明日からリサーチがぐっとラクになる使い分けも置いておきます。

目次

情報収集が遅い本当の原因は「集めっぱなし」

調べ物は、大きく3つの工程でできています。ネットや資料から「集める」、あとで使えるように「保存する」、必要なときに「見返す」。この3つです。

ところが多くの人は、最初の「集める」で止まっているんですね。タブを20個開いて、良さそうな記事を読んで、なんとなく満足して閉じる。保存する仕組みも、見返す場所も決まっていない。だから次に同じことを調べるとき、またゼロから検索し直すことになります。これが、リサーチが永遠に速くならない正体でした。

やっかいなのは、「集める」だけが妙に達成感があること。たくさんのページを開いて読んでいると、仕事が進んでいる気になるんですよね。でも一週間後に同じテーマを調べ直したとき、手元に何も残っていないことに気づく。あれだけ時間をかけたのに、また検索窓にキーワードを打ち込んでいる自分がいる。

私も「あとでちゃんとまとめよう」と思ってブックマークを増やし続けた結果、フォルダが3000件を超えて、もはや宝の持ち腐れどころか探すのが苦痛になっていました(笑)。集めることと、使える状態にすることは、まったく別の作業だったんです。

リサーチの速さは「探す力」より「二度と探さない仕組み」で決まります。

4つの道具で「二度と探さない」リサーチをつくる

ここからが本題です。「集める・保存する・見返す」を仕組みにするには、あれこれ新しいツールを買い足すより、自分が普段使っている道具を役割分担させるのがいちばん早い。この4方向は、それぞれ関連記事で1本ずつ深掘りしています。

Windows:ブラウザ操作で「集める」を速くする

まずは入り口。パソコンで調べ物をする時間がいちばん長いので、ここが遅いと全部が遅くなります。タブの切り替え、キーワードでの絞り込み、開いたページの一時保存。このあたりをマウスに頼らずキーボードで回せるようになると、体感で倍くらい変わります。

たとえば、開きっぱなしのタブを行ったり来たりする時間。あれをショートカット1つで切り替えられるだけで、思考が途切れません。Windows編〈Windowsで情報収集を効率化|クリップボード履歴とスクショOCRで集めた情報を逃さない〉では、コピーした内容を後から取り出す方法と、画面に映った文字をそのまま拾うやり方を紹介しています。

Mac・iPhone:外出先でも同じ情報にたどり着く

情報収集は机の上だけで完結しません。電車で見つけた記事を、あとで会社のMacで続きから読みたい。iPhoneでメモした一言を、パソコンでそのまま資料に貼りたい。この「デバイスをまたいで同じ情報に戻れる」状態が作れると、通勤や待ち時間といったスキマが、そのままリサーチ時間に変わります。

AppleのデバイスはこのあたりのSave・同期がとても得意です。Safariのリーディングリストで「あとで読む」を仕組み化する方法では、同期・共有機能を使って集めた情報を持ち歩き、どの端末からでも同じ場所に戻る手順をまとめています。

Excel・アプリ:集めた情報を「見返せる」形に整える

集めた情報は、並べて比べられて初めて価値が出ます。3社のサービスを料金と機能で比較する、参考記事のURLと要点を1か所にまとめる。こういう作業は、頭の中やブラウザのタブではなく、Excelやメモアプリのように後から並べ替えられる場所に落とすのが正解です。

とくにExcelは、集めた情報を表にして「比べる・絞る・並べ替える」のが得意な道具です。Excel・アプリ編〈Excelでリサーチ管理表を作る方法|集めた情報とURLを一覧化して探し直しゼロに〉では、リサーチ結果を一覧化し、あとから一瞬で見返せる形に整える具体的なやり方を紹介しています。

ガジェット:情報を取りこぼさない

そして意外と見落としがちなのが、そもそも情報を逃さないための道具です。会議での発言、外出先でふと思いついたこと、口頭で受けた指示。文字にする前に消えていく情報って、実はかなり多いんですよね。頭で覚えておこうとした瞬間に、別の作業が割り込んで消えてしまう。

ガジェット編では、こうした「消えていく情報」を拾うのに効く道具を紹介しています。声で残す側はApple Watchのボイスメモと文字起こし、手を動かす側は左手デバイスの選び方とおすすめ比較にまとめました。手を止めずに記録できる道具が1つあるだけで、あとから思い出す作業そのものがなくなります。

道具を「集める・保存する・見返す」に割り当てるだけで、リサーチは仕組みに変わります。

気をつけたい「効率化しすぎ」の落とし穴

ここで正直な注意点も。効率化を意識しはじめると、今度はツールを増やしすぎる罠にハマります。ノートアプリを3つ併用して、結局どこに保存したか分からなくなる。これ、昔の私です(笑)。道具は役割で選ぶのはいいのですが、同じ役割のツールを何個も持つと、探し物が逆に増えます。

もうひとつは「集めすぎ」。情報は集めるほど安心しますが、使わない情報は保存コストがかかるだけのゴミになります。大事なのは、増やすことより「1か所に決める」こと。保存先はできるだけ少なく、見返す場所は1つに寄せる。地味ですが、これがいちばん効きます。

ツールは増やすほど散らかります。減らすほど、情報は見つかります。

ここまで読んで「自分は集めるだけで終わってるかも」と思った方、大丈夫です。むしろ伸びしろしかありません。工程のどこで止まっているかが分かれば、直す場所は1つに絞れます。関連記事の4本は、その「止まっている工程」を埋めるための道具箱だと思ってもらえたら嬉しいです。

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まとめ:目標は「二度と探さない」

冒頭の「あの情報どこだっけ」が起きるのは、検索が下手だからではなく、集めた情報が使える場所に置かれていないから。だからここでは、検索テクニックを増やすより「二度と同じものを探さない仕組み」を1つずつ作っていきましょう。

Windowsで速く集めて、Mac・iPhoneで持ち歩き、Excel・アプリで見返せるように整え、ガジェットで取りこぼしを防ぐ。この4本がそろえば、あなたのリサーチは見違えるはずです。まずは自分がどの工程で止まっているかを思い出してみてください。集めるだけで終わっていた人は、それだけで伸びしろが大きいということですから!

それぞれの記事へのリンクは、この記事からたどれるようにしてあります。

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りょう
この記事を書いた人
りょう

元SE・現ITコンサルタント。根っからのガジェット好きで、日常のあらゆる場面に「もっと効率よく」を求めるのがクセ。仕事の時短ワザから、買ってよかった道具まで、毎日をラクにするヒントを発信しています。

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