タスク管理が続かない人へ|やることを一元化して予定に落とす基本のやり方

やることが多い日ほど、頭の中でタスクがぐるぐる回って、結局どれも手につかない。会議中に別の頼まれごとを思い出して、そっちが気になって話が入ってこない。そんな経験、ありませんか?やることそのものより、「やることを覚えておくこと」に体力を使ってしまって、夕方にはもうヘトヘト。これ、すごくもったいない疲れ方なんです。

私自身、タスク管理アプリを入れては消し、を何度も繰り返してきました。最初の数日は完璧に運用できるんです。全部きれいに入力して、チェックを付けて、気持ちいい。でも気づいたときには、もう開かなくなっている。

Notionは2週間でやめました。理由はシンプルで、面倒くさかったからです。何でも作れるぶん、タスクを1つ足すだけでもひと手間かかる。その小さな手間が積み重なって、だんだん開かなくなりました。

次に試したのがiPhone純正のリマインダーです。こちらは1週間ももちませんでした。使いにくかったわけではありません。プライベートでも同じアプリを使っていたので、仕事のタスクと家の用事が同じ画面に並んでしまったんです。仕事とプライベートは混ぜたくない。ただそれだけの理由で、開かなくなりました。

そのたびに「自分は意志が弱いんだな」と、ずっと思ってました。

ところが、続かない本当の理由は、意志ではなく仕組みの側にありました。タスク管理が続かないのは、あなたのせいではなく、やり方が重すぎるからです。逆に言えば、やり方さえ軽くすれば、意志が弱くても続きます。

この記事のテーマは「タスク管理・予定管理」。Windows、Mac・iPhone、Excelと、道具ごとの具体的なやり方は関連記事で1本ずつ紹介しています。その全部の土台になる考え方を、この記事で先にお渡しします。最後に、どんなツールを使っても効く「続けるための一番大事なコツ」も紹介しますね。

目次

タスク管理が続かない理由は「頭の中で管理しようとするから」

続かない人にほぼ共通しているのが、タスクを頭の中に置いたまま管理しようとしていることです。人間の脳は、たくさんのことを覚えておくのにも、優先順位をつけるのにも、あまり向いていません。やることが5個を超えたあたりから、脳はそれを「なんとなく気になる不安」として処理し始めます。仕事に集中できないのは、この見えない不安がずっと頭のメモリを食っているからなんです。

タスクは「覚えておくもの」ではなく、「外に出して忘れるもの」です。紙でもアプリでも構いません。頭の外に出した瞬間に、その不安はスッと消えます。

だから、やることは次の3つの原則で頭の外に出します。この順番がそのまま、続くタスク管理の骨組みになります。

  • 一元化:仕事もプライベートも、思いついた瞬間に全部ひとつの場所へ書き出す。「あの人にメール」も「牛乳を買う」も同じ場所でいい。とにかく頭の中をゼロにするのが目的です。
  • 優先順位:集めたタスクを「緊急度×重要度」でざっくり仕分けて、今日やる数個だけに絞る。全部を今日やろうとしないのがコツです。
  • 時間に落とす:やることを「いつやるか」まで決めて、予定表の時間の枠に置く。「14時に見積もり作成」のように予定にしてしまう。ToDoは予定になって初めて実行されます。

私も、この3つを知る前は①の書き出しだけで満足していました。書くと安心してしまって、そのまま予定に落とさない。だからリストがどんどん伸びるだけで、何も終わらないんです。気づいたら未完了が50個、みたいな状態でした。書き出しただけのタスクは、片付いていないタスクと同じです。

1日3分でいい、続くタスク管理の回し方

では実際にどう回すのか。おすすめは、朝の3分でその日のタスクを棚卸しすることです。ポイントは、書く数の上限を決めておくこと。1日に扱うタスクを3〜5個に固定します。気力がない日でも書ける数にそろえておくと、不思議と途切れなくなります。

  • :頭の中のやることを全部書き出す(一元化)
  • 選ぶ:その中から今日やる3〜5個に印をつける(優先順位)
  • 置く:それぞれ「何時にやるか」を予定に入れる(時間に落とす)
  • :終わらなかったものだけ、明日へそっと送る

たとえば「資料作成・A社へ返信・請求書・歯医者の予約」と4つ出たら、資料作成は午前の集中枠に、返信と請求書は昼過ぎのまとめ処理枠に、予約はスキマ時間に、と枠へ割り振ります。ここまでやると、あとは時計に沿って動くだけ。何をやるか迷う時間がまるごと消えます。

コツは、最初から完璧を狙わないこと。完璧に運用しようとした瞬間に、タスク管理は続かなくなります。締切も所要時間も、ざっくりで十分です。見積もりがズレたら夜に直せばいいだけですから。最初の1週間は「毎朝3分書き出す」ことだけできれば合格にしましょう。

そして、この土台を「どの道具で回すか」は人それぞれです。そこは関連記事で道具ごとに掘り下げています。Windows標準のTo Doと付箋、MacとiPhoneのリマインダーとカレンダー、Excelやアプリのタスク管理表、タスク管理がはかどるガジェット、と道具別に分けてあります。自分が一番よく触るデバイスの記事だけ読めば大丈夫です。

タスク管理と予定管理は、分けずに1本の線にする

もうひとつ、続く人と続かない人の分かれ目があります。それは、ToDoリストとカレンダーを別々に管理していないか、です。やることリストはToDoアプリ、会議や予定はカレンダー、と分けている人はとても多いのですが、これだと「今日の空き時間に、どのタスクが入るのか」が最後まで見えません。

おすすめは、タスクを予定表の上に直接置いてしまうことです。「見積もり作成(30分)」を14時の枠にドラッグする。そうすると、会議で埋まっている時間と、作業に使える時間がひと目で分かります。予定表に載っていないタスクは、今日はやらないタスクです。この割り切りができると、1日に詰め込みすぎることがなくなります。

私も、ToDoとカレンダーを1つの画面で見られるようにしてから、夕方の「あれ、今日これ手つけてなかった」がほとんど無くなりました。やることと空き時間を同じ地図の上で見る、これが予定管理まで含めたタスク管理のゴールだと思っています。

ツールを増やすほど、タスクは散らかる

ひとつ気をつけたいのが、便利そうなアプリを次々に試したくなることです。カレンダーはこのアプリ、メモは別のアプリ、ToDoはまた別、とバラけると、結局「どこに書いたっけ」を探す時間が増えていきます。せっかくの一元化と真逆のことをやってしまうわけです。「便利にするための道具」が「探し物を増やす原因」になる、これは本当によくある落とし穴です。

ネット上でも「多機能なツールほど入力が面倒で続かなかった」という声は本当に多いです。機能の多さは、続けやすさとは別ものなんですよね。道具は増やすものではなく、1つに寄せるものです。

私自身も、始まりはスマホとパソコンの標準アプリだけで十分でした。物足りなくなってから足す、くらいでちょうどいいです。最初から高機能なツールを選ぶと、たいてい入力の手間に負けて、また開かなくなります。まずは「今すでに入っているアプリ」で始めるのが、いちばん失敗しません。

関連記事(自分の道具で具体化する)

やることを一元化する土台ができたら、あとは自分がふだん使っている道具に落とし込むだけです。この記事を軸に、デバイスごとの実践を1本ずつまとめました。自分の環境に近いところから読んでみてください。

まとめ

タスク管理が続かないのは、意志の問題ではなく、やることを頭の中で抱え込む重いやり方のせいでした。やることを一箇所に集めて、今日やる数を絞って、時間の枠に落とす。この3つだけで、頭の中のぐるぐるはかなり静かになります。

まずは明日の朝、3分だけ試してみてください。今日やる3つを書き出して、時間の枠に置く。それだけで、1日の見え方がけっこう変わります。あの「何から手をつけよう」で固まる朝が、少しずつ減っていくはずです。頭が軽くなると、目の前の1つに集中できるようになります。それが、効率を上げるいちばんの近道です。

この土台をWindows・Mac/iPhone・Excel・ガジェットの角度で1本ずつ具体化した記事も用意しています。

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りょう
この記事を書いた人
りょう

元SE・現ITコンサルタント。根っからのガジェット好きで、日常のあらゆる場面に「もっと効率よく」を求めるのがクセ。仕事の時短ワザから、買ってよかった道具まで、毎日をラクにするヒントを発信しています。

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